兵庫県篠山市今田地区付近で焼かれる陶器、炻器で「丹波焼」、「立杭焼」とも呼ばれています。
日本六古窯の一つでもある丹波立杭焼の歴史はとても長く、起源は平安時代末期から鎌倉時代にまで遡ります。
備前焼や信楽焼に比べると、若緑色でおとなしめな作品が多く見られます。
1300度の窯で50~70時間も焼かれるため、松の炭の灰が器に降りかかり窯変を起こし「灰かぶり」と呼ばれる独特な色、模様を作り出します。
これが丹波立杭焼の最大の特徴です。
当初は壺、甕、すり鉢が主に作られていましたが、その後江戸時代には茶器類、明治から昭和にかけては食器や花瓶など、多くの種類の陶器が受け継がれ作られています。
昭和53年に国の伝統的工芸品指定を受けました。