九谷焼とは石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市で生産される陶磁器の総称です。
    明暦元年(1655)に後藤才治郎が開窯したのが始まりと言われています。
    しかしわずか100年あまりで廃窯となりました。
    この時期に焼かれたものは現在「古九谷」と呼ばれています。
    以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で加飾技術が磨かれ、現在の色鮮やかで豪華かつ繊細な九谷焼が出来上がりました。
    九谷焼は「上絵付け」と呼ばれる技法で加飾されています。
    上絵付けとは釉薬の上に顔料で絵付けを行い、再度焼く技法です。
    上絵付けに使われる絵の具は800度程度で焼き付けるため、多彩な色を楽しむことが出来るのです。
    九谷焼だけでなく、有田焼にもこの技法は用いられています。
     
     
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