ご覧になった方も多いかと思いますが、1994年から放送されているテレビ東京系の人気番組「開運!なんでも鑑定団」の12月20日放送回で、世界で4つ目となる「曜変天目茶碗」が発見されました。
「曜変天目茶碗」は、現在の福建省(中国)にあった建窯で作られたとされていますが、作者は分かっておらず、現存するのは南宋の時期(1127年~1279年)に作られたとされる3点と言われており、そのすべてが日本にあり国宝となっています。
そして、4点目が同番組で発見され、Yahoo!ニュースなどネットでも話題にもなりましたね。
番組内での鑑定結果は、依頼人評価額(100万円)を大きく上回る2500万円の鑑定額がつき、高額鑑定にスタジオも騒然となっていましたが、本物の「曜変天目茶碗」で、他の3点は国宝ということを考慮すれば、一概に高額とも言えない鑑定額かもしれません。
ちなみに、「徳島新聞」によると、依頼人の橋本さんは、父親から茶碗を譲り受けた20数年前は骨董に興味がなく、自宅の納屋にしまっていたそうで、4、5年前に母親から納屋の整理を頼まれ、その際、ほこりをかぶった茶碗を見つけたそうです。
100回ほど洗うと、深みのある青や緑が浮かび上がったとのことで、陶器や骨董品の本で調べたところ「もしかしたら曜変天目では」と思い、「開運!なんでも鑑定団」に依頼したそうです。
今回、鑑定額2500万円ついた「曜変天目茶碗」が、もしもオークションに出品されたらいくらの値段がつくのでしょうか。
【陶器】の最新記事